【ロイヤル・コペンハーゲン】
1775年に‘The Royal Danish Porcelain Manufactory’として創設。1770年代初期から珪石、カオリン、長石を原料に硬質な磁器の試作を続けてきた科学者、フランツ ヘンリック ミュラー(1738-1820)が続けていた研究が実を結び、磁器制作に成功。約100年の間、王室に所有されてきたが、1868年に経営権が民間に移管。1853年にはデンマーク国内2社目となる磁器工場、ビング オー グレンダール社が創設。2社は激しく競合し、1987年には合併し、ロイヤル コペンハーゲン社となる。現在も存在し、デンマークを代表する磁器メーカーである。
【パルシュス窯】
1948年、Pリンネマン・シュミットが妻と始めたデンマークの窯。日本の陶芸家たちからも多く影響を受け、質の高い器を作成した。作 風を二分すると、前期は流線的な器形と茶や青や薄緑のクリームマット釉が特徴的で、多くの優品を残した。後期の特徴はレンガの材料であるシャモットを使用 した荒い質感を前面に出した作品が多く、日本の陶磁器の影響が色濃く見られる。妻の死がきっかけで1972年に閉窯をした。
【サクスボー窯】
1930年にナタリー・クレブによって設立され、グナー・ニールンドやアクセル・サルトなど時代を代表する芸術家と共同で多くの美しい作品を作り出した。1932年にはエバ・スタイル・ニールセンを雇い入れ、サクスボースタイルを確立する。1968年のナタリーの引退と共に廃窯。